東京近郊ではSuica・PASMOなどの交通系ICカードときっぷ・定期券の2種類の運賃があります。
全国で交通系ICカードが広まっていますが、多くの地域ではきっぷもICカードも運賃が同じなので、東京に来て戸惑う方も多いのではないでしょうか。
当記事では
- 交通系ICカードについて
- ICカードの運賃ときっぷ運賃の違い
- ICカードの運賃ときっぷ運賃どちらがトクなのか
をメインに解説します。参考にしてみてくださいね。
交通系ICカードとは
交通系ICカードは通勤・通学の定期券や乗車券として使われる電子マネーで、電車・バスの乗車だけでなく、街中でのお買い物でも利用できます。
交通系ICカードは全国各地で発行されていますが、次のカードは乗車カードとして全国で相互利用が可能です。
またPiTaPa以外の9種類のカードはお買い物でも使える電子マネーとしての相互利用も可能です。
交通系ICカードは多くの場合、購入時に500円のデポジットがかかります。(払い戻しするときにデポジットの500円が戻ってきます)
IC運賃ときっぷ運賃の違い
JR東日本や関東の私鉄では「ICカード」と「きっぷ・定期券」の2種類の運賃があります。
IC運賃は在来線の自動改札をSuicaなどの交通系ICカードで出入りする場合に適用される運賃です。
IC運賃ときっぷの運賃では運賃の計算方法が異なります。
ICカードときっぷを同時に使う場合は、IC運賃ではなく、きっぷの運賃が適用されます。
ちなみにICカードときっぷで運賃が異なるのは次の鉄道会社です。
JR東日本・東急・小田急・京王・西武・東武・京成・東京メトロ・都営地下鉄など
IC運賃ときっぷ運賃どちらが得?
IC運賃ときっぷ運賃どちらが得なのか、これはケースバイケースです。
JRの場合、東京近郊の電車特定区間とそれ以外の区間で取り扱いが異なります。
電車特定区間の場合(東京近郊)
JR東日本の電車特定区間ではIC運賃の方がきっぷの運賃より安く(一部同額)なります。
電車特定区間 | 1~3㎞ | 4~6km | 7~10km | 11~15km |
---|---|---|---|---|
IC運賃 | 146円 | 167円 | 178円 | 230円 |
きっぷの運賃 | 150円 | 170円 | 180円 | 230円 |
関東の多くの私鉄でもSuicaやPASMOなどのICカードを使った方が得です。
電車特定区間以外のSuicaエリアの場合
JR東日本の電車特定区間以外のSuicaエリアのIC運賃は端数を四捨五入するので、必ずしもICカードが得とはいえません。
JR幹線 | 1~3㎞ | 4~6km | 7~10km | 11~15km |
---|---|---|---|---|
IC運賃 | 147円 | 189円 | 199円 | 242円 |
きっぷの運賃 | 150円 | 190円 | 200円 | 240円 |
小学生(小児)のICカード運賃
小学生(小児)のICカード運賃はきっぷと同様に大人の半額です。
小児の運賃は端数を1円単位で切り捨てるので、IC運賃の方が高くなることもあります。
IC運賃 | きっぷの運賃 | |
---|---|---|
大人運賃 | 189円 | 190円 |
小児運賃の 算出方法 | 189÷2=94.5円 1円未満切り捨て | 190÷2=95円 10円未満切り捨て |
小児運賃 | 94円 | 90円 |
ICカードでの乗車でポイントが貯まるサービス
SuicaなどのICカードで電車に乗車するとポイントが貯まるサービスがあります。
例えばSuicaの場合、JR東日本の在来線に乗車すると1回の利用金額に応じて、JR東日本の共通ポイント「JREポイント」が貯まります。
また同一運賃区間を1か月に10回以上乗車した場合にポイントが貯まる「リピートポイントサービス」があります。
また、Suica定期券利用者のピーク時間帯前後の利用で貯まる「オフピークポイントサービス」があります。
JR東日本以外にも東京メトロなら「メトポ」、都営地下鉄なら「ToKoPo」など、PASMOでの乗車でポイントが貯まるサービスがあります。
ICカード運賃ときっぷ運賃の違い|まとめ
今回はICカード運賃ときっぷ運賃の違いを解説しました。
東京からJRで大船、高尾、千葉よりも先に行かれる場合、きっぷの方がむしろ安くなるケースがあることを頭に入れておくとよいでしょう。
■JR東日本の共通ポイント「JREポイント」
■オフピーク・リピートポイントサービス