JR東日本の東京近郊の普通列車にはグリーン車が連結されています。
普通列車のグリーン車は特急列車に近い座席ですので、少しでも快適に移動したい方におすすめです。
当記事では以下の内容を解説します。
- 普通列車グリーン車の乗車方法
- 普通列車グリーン車の乗車レポート
是非参考してみてくださいね。
JR東日本 普通列車グリーン車とは
JR東日本の(普通列車)グリーン車は乗車券に加え、グリーン券を購入することでゆったり座って行けるサービスです。
朝夕の通勤や出張などのビジネスをはじめ近距離の旅行など様々な用途で使えます。
「青春18きっぷ」や「北海道&東日本パス」などを利用した場合でも、グリーン券を購入すれば乗れます。
東京近郊の普通列車はロングシートがほとんどなので、快適に移動したいときにおすすめです。
普通列車グリーン車が連結される路線
JR東日本の普通列車グリーン車は以下の路線で連結されています。
路線 | 運行区間 |
---|---|
上野東京ライン | 熱海~東京~宇都宮 (東海道線・宇都宮線) 熱海~東京~高崎・前橋 (東海道線・高崎線など) 品川~東京~勝田・高萩 (東海道線・常磐線) |
湘南新宿ライン | 小田原~新宿~高崎 (東海道線・高崎線) 逗子~新宿~宇都宮 (横須賀線・宇都宮線) |
横須賀・総武快速線 | 久里浜~東京~千葉・成田空港 (成田線) 久里浜~東京~君津 (内房線) 久里浜~東京~上総一ノ宮 (外房線) |
いずれの列車もグリーン車は4・5号車に連結されています。
横須賀・総武快速線の場合、乗車位置が違うことがあります。
JR東日本普通列車グリーン車の料金
JR東日本の普通列車グリーン車の料金は営業キロなどに料金が変わります。
また、2024年3月16日に普通列車グリーン車の料金が改定となり、Suicaグリーン料金と通常料金の2区分になりました。
グリーン券の料金
グリーン券の料金はSuicaグリーン券と紙のきっぷで異なります。
Suicaグリーン券が紙のきっぷに比べて260円安くなります。
また、距離ごとに3つの料金区分があります。
営業キロ | Suica グリーン券 | 紙のきっぷ |
---|---|---|
50kmまで | 750円 | 1,010円 |
51~100km | 1,000円 | 1,260円 |
101km以上 | 1,550円 | 1,810円 |
なお、平日・土休日問わず、通年同額となります。
JRE POINTからの交換ポイント数
JR東日本の共通ポイント「JRE POINT」からSuicaグリーン券に600ポイントで交換できます。
乗車距離に関係なく利用できるので、長距離利用に使うのがおすすめです。
JREPOINTからSuicaグリーン券の交換方法については、JR東日本のホームページにて確認ください。
普通列車グリーン券の購入方法(事前購入)
普通列車グリーン券はモバイルSuicaやホームにあるSuicaグリーン券専用券売機などで購入できます。
購入方法ごとにそれぞれ詳しくみていきましょう。
モバイルSuica(アプリ)
モバイルSuicaアプリ対応の携帯情報端末をお持ちの方は、モバイルSuicaでの購入がおすすめです。
駅の券売機で並ばずに、慣れれば1~2分で購入できるので、発車時間間際でも慌てずにすみます。
モバイルSuicaを使った購入方法
モバイルSuicaでのグリーン券の購入方法は以下の流れです。
- モバイルSuicaアプリを起動
- トップページで[定期券・グリーン・チケット購入]をタップ
- [Suica グリーン券]をタップ
- 注意事項を確認して[OK]をタップ
- 新規購入画面で乗車駅と降車駅を入力し[次へ]をタップ
- Suicaグリーン券購入確認画面で内容(区間/金額)を確認
- 確認後、[クレジットカード]または[Google pay]をタップ
- 購入額確認画面で金額を確認し[購入する]をタップ
モバイルSuicにはグリーン券の履歴購入・お気に入りからの購入という機能もあります。
詳しくはJR東日本ホームページにて確認ください。
Suicaグリーン券券売機(ホーム上)
普通列車グリーン車の停車する駅にはSuicaグリーン券専用の券売機があります。
お手持ちの「Suica」などの交通系ICカードを専用端末に置いて乗車した区間を選択すると、ICカードにグリーン券の情報が書き込まれます。
支払い方法はSuicaの残高のみで、現金・クレジットカードでは購入できません。
列車発車直前は並ぶこともありますので、時間に余裕をもって購入するようにしましょう。
駅の自動券売機・みどりの窓口
普通列車のグリーン車停車駅の改札口の外にあるSuicaマークのある券売機や主な駅のみどりの窓口でも購入できます。
この場合、発券されるのは「磁気グリーン券」と呼ばれる紙のきっぷが発券されます。
こちらは現金・Suicaの残高で購入できます。
グリーン車Suicaシステムの使い方
JR東日本の普通列車グリーン車には「Suicaグリーンシステム」という、空席が確認できる・グリーン車の車内検札の省略するシステムがあります。
ここでは、Suicaグリーン券と磁器グリーン券(紙のきっぷ)での使い方を紹介します。
Suicaグリーン券の場合
Suicaグリーン券の場合、グリーン車の座席の上方にある「グリーン券情報読み取り部」にタッチしてください。
タッチすると「赤→青(緑)」に変わります。
青(緑)に点灯しているのが埋まっている座席なので、赤く点灯している座席に座るようにしましょう。
磁気グリーン券(紙のきっぷ)場合
磁気グリーン券(紙のきっぷ)の場合、グリーンアテンダントに車内検札受けることで、グリーン車Suicaシステムが「赤→青(緑)」に変わります。
座席を移動する場合
同じ列車内で座席移動をする場合、移動後の席でSuicaをタッチします。
1階席に座っていたけど、2階席が空いたので移動したい時に使えます。
別の列車に乗り換える場合
途中駅で別の列車に乗り換える場合、降りる前にSuicaをタッチします。
タッチすることで「青(緑)→赤」に戻ります。
乗換先の列車の座席でSuicaをタッチします。
乗換前にSuicaのタッチを忘れた場合
乗換前にSuicaのタッチを忘れてしまうと、乗換後の座席でSuicaをタッチしても赤ランプのままです。
その場合、グリーンアテンダントに乗換前にSuicaタッチを忘れたことと伝えると、グリーン車Suicaシステムが「赤→青(緑)」にしてくれます。グリーン券を買い直す必要はありません。
筆者も以前、乗換前にSuicaをタッチするのを忘れて、乗換後の列車にでSuicaをタッチにしても赤ランプのままで焦ったことがありました。
その時は、モバイルSuicaの画面を見せて、乗換前の列車でSuicaをタッチするのを忘れたことを伝えました。
E231系普通列車グリーン車乗車レビュー|熱海~小金井
今回は東海道線 熱海駅(静岡県)から宇都宮線 小金井駅(栃木県)まで乗車しました。
今回乗車したのはJR東日本E231系グリーン車です!
グリーン車 1階席に座りましたが、熱海出発時点は2,3人しか乗っていませんでした。
普通列車グリーン車 1階席
普通列車グリーン車の1階部分で、シートの色は「赤紫色」です!
座席と通路の間に少し段差があります。
2階建て車両ですが、高さはある程度とっている感じです。
ただ高さに制約があるので荷物棚はありません。
背面テーブルがあり、お弁当やおにぎり、パン、飲み物が置けます。
13インチのパソコンとマウスを置くとこんな感じです。
多少はみ出るぐらいで置けますが、テーブルの高さが低いので作業はしにくいです。
ちなみに座席にコンセントはありません。(今回乗車したE231系の場合)
日よけは上下に動かせるフリーストップ式のロールカーテンです。
JR東日本の普通列車はカーテンがなくなりつつありますが、グリーン車にはついています。
普通列車グリーン車 2階席
普通列車グリーン車の2階部分です。 シートの色は「青色」です!
2階席は眺望がよいので、1階席よりも先に埋まる傾向があります。
座席の座り心地は1階席に比べ、2階席の方が座り心地がよいです。(個人的な感想)
普通列車グリーン車 端の平屋
車両の両端は平屋の座席です。
荷物棚もあるので大きな荷物があるときにおすすめです。
座席の座り心地は1階席とほぼ同じです。
普通列車グリーン車の混雑状況
平日の朝の東京方面に向かう列車、夕方~夜の東京方面からの列車はほぼ満席で、場合によっては立つ人が出ます。
また、土日などの午前中の東京方面から各地へ行く列車、夕方から夜にかけての東京方面へ行く列車も混雑しています。
事前にチケットを購入していた場合でも乗車して座席に着く前にグリーンアテンダントに申し出れば払い戻しもできます。
JR東日本普通列車グリーン車の乗車方法まとめ
今回はJR東日本の普通列車グリーン車の座席レビューを中心に取り上げました。
最後にJR東日本の普通列車グリーン車の特徴をおさらいしましょう。
- 普通列車グリーン車は2階建車両
- グリーン券の料金は距離ごとの3段階制
- Suicaグリーン券の方が紙のきっぷに比べて260円安い
- JREポイントだと一律600ポイントでSuicaグリーン券に交換可能
JR東日本の普通列車グリーン車を利用される際にはぜひ参考にしてみてくださいね。