「青春18きっぷ」は春・夏・冬はありますけど、秋はないんです。
その代わりに、10月14日の「鉄道の日」にあわせて、3日間JR全線乗り放題となる「秋の乗り放題パス」があります。
「秋の乗り放題パス」の季節は「青春18きっぷ」のシーズンに比べて、普通列車でもゆったり旅ができます。
当記事では「秋の乗り放題パス」について、次の内容をメインに紹介していきます。
- 秋の乗り放題パス乗車できる列車
- 秋の乗り放題パスの販売情報
- 秋の乗り放題パスの注意点
ぜひ参考にしてみてくださいね。
秋の乗り放題パスのフリーエリア・乗車できる列車

「秋の乗り放題パス」は10月14日の鉄道の日の前後の期間、JR全線の普通列車が3日間乗り放題のきっぷです。
青春18きっぷとは異なり、自動改札にも対応しているので、スムーズに乗り降りできます。
また、小児用のきっぷもあります。
秋の乗り放題パス フリーエリア
- JR全線
(普通列車) - JR東日本のBRT
気仙沼線BRT:「柳津〜気仙沼」間
大船渡線BRT:「気仙沼〜盛」間 - JR九州(バス)の日田彦山線BRT
「添田〜日田」間 - JR西日本宮島フェリー
秋の乗り放題パスは青春18きっぷと同じく、JR全線の普通列車とJR東日本・JR九州が走らせているBRT、山陽本線の宮島口と宮島を結ぶ宮島フェリーに乗車できます。
BRTとはバス・ラビット・トランジット(Bus Rapid Transit)の略で、バス専用道、バス専用レーンなどを組み合わせることで、速達性・定時性を確保したバスシステムです。
秋の乗り放題パスで乗れる第3セクター区間
秋の乗り放題パスは基本的にはJR線だけしか乗車できませんが、一部の第3セクター線では特例で乗車できる区間があります。
- 青い森鉄道
(青森~野辺地~八戸) - あいの風とやま鉄道
(富山~高岡) - IRいしかわ鉄道
(金沢~津幡)
いずれの区間も通過利用する場合のみ、秋の乗り放題パスで乗車できます。
途中下車すると通常運賃がかかるのでご注意を!
秋の乗り放題パスで乗車できる・できない列車
秋の乗り放題パスは新幹線や特急列車には乗車できません。
乗車する場合は、特急券の他に乗車区間の普通運賃が必要です。
2023年 秋の乗り放題パス販売情報
2023年秋の乗り放題パスの販売期間・利用区間は以下のとおりです。
- 販売期間:2023年9月16日(土)~2023年10月20日(金)
(販売期間中であれば当日購入も可能です) - 利用期間:2023年10月7日(土)~2022年10月22日(日)
- 値段:大人7,850円、小児3,920円
- JRの主な駅の指定席券売機
- みどりの窓口
- 旅行センター
- 提携販売センターおよび主な旅行会社
秋の乗り放題パスを使った旅の計画に時刻表が便利

「秋の乗り放題パス」を使った旅の計画には「時刻表」があると便利です。
旅先に持っていくなら、コンパクトサイズの「JTB小さな時刻表」もしくは「コンパス時刻表
」がおすすめです。
秋の乗り放題パスの注意点

秋の乗り放題パスを利用するにあたり、2点ほど注意点があります。
- 3日間連続でしかできない
- 新幹線・特急は原則乗車できない
それぞれ詳しくみていきましょう。
注意点①3日間連続でしか利用できない
秋の乗り放題パスは使用開始日から連続する3日間利用できます。
例えば使用開始日が10月7日の場合、10月7日から10月9日まで使えます。
10月7日、10日、13日といった飛び飛びでは使えません。
注意点②新幹線・特急は原則乗車できない
秋の乗り放題パスは原則として新幹線、特急列車には乗れません。乗車するには特急券の他に乗車区間の普通列車運賃がかかります。
ただし秋の乗り放題パスのみで特急列車に乗れる区間があります。
- JR北海道 石勝線:新夕張~新得間
- JR東日本 奥羽本線:新青森~青森間
- JR九州 佐世保線 :早岐~佐世保間
- JR九州 宮崎空港線 :宮崎~宮崎空港間
これらの区間は特急の普通車自由席に乗車できます。区間を超えてしまう場合、JR北海道・東日本区間とJR九州区間で扱いが変わります。
JR北海道・東日本
乗車する全区間の乗車券と特急券が必要
JR九州
特例区間外の乗車券と特急券を追加購入すればOK
また、北海道新幹線の奥津軽いまべつ〜木古内間は別に「北海道新幹線オプション券」を購入すれば乗車できます。
秋の乗り放題パス北海道新幹線オプション券

秋の乗り放題パスだけでは本州から北海道へは行けないですが、「北海道新幹線オプション券」を使うことでクリアできます。
- 北海道新幹線:奥津軽いまべつ~木古内
(普通席の空いている席に座れます) - 道南いさりび鉄道:木古内~五稜郭
それぞれの区間、片道1回のみ利用できます。
- 販売期間:2023年9月16日(土)~2023年10月22日(日)
(販売期間中であれば当日購入も可能です) - 利用期間:2023年10月7日(土)~2023年10月22日(日)
- 値段:大人2,490円、小児1,240円
- JRの主な駅の指定席券売機
- みどりの窓口
- 旅行センター
- 提携販売センターおよび主な旅行会社
秋の乗り放題パス北海道新幹線オプション券の注意点
北海道新幹線オプション券を使うにあたり、次の点に注意が必要です。
- 「北海道新幹線オプション券」のみの利用はできません。
- 北海道新幹線「奥津軽いまべつ~木古内」間を超えて利用する場合、新幹線全区間の運賃・料金がかかります。
- JR津軽線「蟹田~三厩」間は2023年8月現在、不通となっていて、代行バスなどでの振替輸送を実施しています。
詳しくはこちら。
青森~函館間の青春18きっぷでの移動方法は「青森~函館間の移動手段まとめ」で紹介しています。
秋の乗り放題パスと青春18きっぷとの比較

「秋の乗り放題パス」と似ている「青春18きっぷ」と異なるのは下の表にまとめました。
青春18きっぷ | 秋の乗り放題パス | |
---|---|---|
利用可能日数 | シーズン中で5日間 (連続でなくてもOK) | 連続した3日間 |
複数人の利用 | できる | できない |
自動改札 | 通せない | 通せる |
値段 | 12,050円 | 7,850円 |
小児用 | なし | あり(3,920円) |
「秋の乗り放題パス」は3日間で7,850円と「青春18きっぷ」に比べ、期間が短く、値段も安く、自動改札機を通せるのはメリットです。
その一方で、連続した日程で使わなければいけない、複数人で利用できないというデメリットがあります。一方、「青春18きっぷ」は期間内であれば、飛び飛びの日程であっても使えます。
秋の乗り放題パスにおすすめなホテル比較サイト

秋の乗り放題パスは3日間乗り放題のきっぷですので、せっかくならホテルや温泉宿に宿泊しながら旅行をするのもよいかと思います。
宿泊を伴う旅行ならば日帰りよりも行動範囲も広がりますよ!
予約サイトの楽天トラベルなどでは予約時に使える割引クーポンを配布している場合があります。
予約する前に割引クーポンをチェックしてください!各社のクーポンページにリンクしています。
秋の乗り放題パスまとめ

今回紹介した「秋の乗り放題パス」は3日間連続という縛りはありますが、連続で使えばかなりおトクなきっぷです。
「秋の乗り放題パス」の利用期間は「青春18きっぷ」シーズンほど混んでいないので比較的ゆったりと旅ができます。
また、関東圏では追加料金を払うことで「普通列車グリーン車」に乗れますので、快適に移動できます。
機会があれば「秋の乗り放題パス」を使ってみてはいかがでしょうか。
\時間があればあわせてどうぞ/
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