JR東日本ではSuicaなどの交通系ICカードで新幹線に乗車できる「新幹線eチケットサービス」があります。
「新幹線eチケットサービス」を使うとスマホから新幹線のきっぷ予約ができ、駅でのきっぷを受取る手間が省けます。
当記事では
- 新幹線eチケットサービスの特徴・使い方
- 新幹線eチケットサービスの注意点
をメインに紹介していきます。
新幹線eチケットサービスを利用する際に参考にしてみてくださいね。
JR東日本 新幹線eチケットサービスの特徴

「新幹線 eチケット」は東北・北海道、上越、北陸、山形、秋田の各新幹線にSuicaなどで乗車できる「えきねっと」のサービスです。
※東海道新幹線には対応していません。
「新幹線eチケット」は次の特徴があります。
- 新幹線eチケットはパソコン・スマホで新幹線の予約が可能
- 新幹線eチケットはSuicaなど交通系ICカードで乗車できる
- シートマップから好きな座席が選べる
- 新幹線eチケットだと指定席料金が200円引き
- えきねっと会員限定 割引きっぷ「えきねっとトクだ値」が使える
それそれ詳しくみていきますね。
新幹線eチケットはパソコン・スマホで新幹線の予約が可能
新幹線eチケットではパソコンやスマホから東北・上越・北陸・北海道・山形・秋田新幹線の特急券がチケットレスで購入できます。
「新幹線eチケット」は指定席だけでなく、自由席、グリーン車、グランクラスも申し込めます。また、1度に最大6人分できますので、グループや家族の分も一緒に予約ができて便利です!
新幹線eチケットはえきねっとへ会員登録さえすれば誰でも使えます。
北陸新幹線ならJR西日本の「e5489」でも申し込み可能
北陸新幹線の区間(東京⇔金沢)なら「新幹線eチケット」をJR西日本のインターネット予約サービス「e5489」でも申し込めます。
新幹線eチケットはSuicaなど交通系ICカードで乗車できる
「新幹線 eチケット」を利用する場合、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードで乗り降りできるので、改札口できっぷを出す必要がありません。
新幹線eチケットに対応している交通系ICカードは以下のカードです。
- Suica
(JR東日本) - モバイルSuica
- PASMO
(関東私鉄) - Kitaca
(JR北海道) - ICOCA
(JR西日本) - TOICA
(JR東海) - manaca
(名鉄・名古屋市交通局など) - PiTaPa
(関西私鉄) - nimoca
(西鉄など) - SUGOCA
(JR九州) - はやかけん
(福岡市地下鉄)
「新幹線eチケット」を利用するには事前に「えきねっと」でICカード情報の登録が必要です。
>>詳しくはこちら
シートマップから好きな座席が選べる

新幹線eチケットではシートマップ(座席表)を使うことで好きな座席が選べます。
シートマップを使うことで、隣の人がいない座席や空いているエリアを選べ、密を避けることも可能です。
座席変更も空席があれば予約後でも可能です。
新幹線eチケットだと指定席料金が200円引き
「新幹線eチケット」なら指定席の場合、所定の運賃・料金の合計額から一律200円引きになります。紙のきっぷ同様に最繁忙期・繁忙期・通常期・閑散期の設定があります。
>>詳しくはこちら
※新幹線eチケットで自由席を利用する場合は割引がありませんのでご注意ください。
新幹線eチケットで往復割引なども利用できる
- 往復割引・・・片道601km以上の往復同時申込で10%OFF
- 株主割引・・・JR東日本株主優待券利用で40%OFF
- 大人の休日倶楽部割引・・・大人の休日倶楽部会員が片道201km以上の利用で5〜30%OFF
詳しくはこちら
新幹線eチケットでは往復割引や株主割引、大人の休日倶楽部割引などの割引も利用できます。
ただ、新幹線と在来線特急を乗り継ぐ場合に受けられる「乗継割引」や学生の方が学校が発行する学割証を窓口に提出することで受けられる「学割」は使えません。
新幹線eチケットで「えきねっとトクだ値」が使える
新幹線eチケットには専用の割引きっぷ「えきねっとトクだ値」があります。
「えきねっとトクだ値」には予約期限の違いで3種類の割引きっぷがあります。
種類 | 予約期限 | 割引率 |
---|---|---|
えきねっとトクだ値 | 当日の 1:50まで | 5~20% |
お先にトクだ値 | 13日前の 1:50まで | 25~40% |
お先にトクだ値 スペシャル 【期間限定】 | 20日前の 1:50まで | 50%(半額) |
えきねっとトクだ値・お先にトクだ値は区間や列車によって割引率が異なります。
新幹線eチケットの予約変更

「新幹線eチケット」は使用開始前4分前までならば予約の変更が可能です。
予約変更のルールは以下の通りです。
えきねっと特典 | それ以外 | |
---|---|---|
期限 | 使用開始前に限り 発車4分前まで (22時54分まで) | 使用開始前に限り 発車4分前まで (22時54分まで) |
回数 | 無制限 | 1回 |
変更手続き | えきねっとで実施 | えきねっとで実施 |
えきねっと特典はJR東日本・JR北海道・北陸新幹線で完結するきっぷに適用される特典のことです。
えきねっと特典のきっぷの最終変更期限
えきねっと特典の適用を受けると初回乗車日から3か月以内であれば何度でも予約変更が可能です。
(例えば初回乗車日が2023年6月1日の場合、最終変更期限が2023年9月1日)
予約変更ができるのは列車出発の4分前までなので、先延ばしする場合、忘れずに変更をしておきましょう。
新幹線eチケットの払戻

「新幹線eチケット」の払戻のルールは以下の通りです。
えきねっと特典 | それ以外 | |
---|---|---|
期限 | 使用開始前に限り 発車4分前まで | 使用開始前に限り 発車4分前まで |
払戻手数料 | 320円 | 340円(2日前まで) 30%(それ以降) |
払戻方法 | えきねっとで実施 | えきねっとで実施 |
えきねっと特典の場合、払戻手数料は一律320円ですが、それ以外の場合はキャンセルするタイミングで手数料が異なります。
新幹線eチケットの注意点

「新幹線eチケット」はネット予約ができ、お手持ちの交通系ICカードでスムーズに入出場できるのは便利ですが、次の点に注意が必要です。
- 複数人利用の場合、1席ごとにICカードへの紐づけが必要
- 新幹線の乗車駅までと下車駅から到着駅までの運賃が別にかかる
- 「新幹線eチケット」は必ずしも「紙のきっぷ」より安いとは限らない
- 万が一乗り遅れた場合は、運賃のみ有効
- 乗継割引の適用が受けられない
複数人利用の場合、1席ごとにICカードへの紐づけが必要
「新幹線eチケット」を複数人で利用する場合、全員分のICカードを座席に紐づけ、それぞれのICカードで乗車する必要があります。
ICカードと座席への紐づけはえきねっとでできます。詳しくはこちら
新幹線の乗車駅までと下車駅から到着駅までの運賃が別にかかる
「新幹線eチケット」は新幹線停車駅相互間に対してのみ有効です。
JRの在来線にも乗車する場合、出発駅から新幹線の乗車駅まで新幹線の下車駅からの運賃が別にかかります。
例えば新宿駅から仙台駅に行く場合、「新幹線eチケット」は東京〜仙台間のみ有効で、新宿〜東京間は別に運賃がかかります。
「新幹線eチケット」が「紙のきっぷ」より安いとは限らない
「新幹線eチケット」は必ずしも「紙のきっぷ」よりも安くなるとは限りません。
「新幹線eチケット」と「紙のきっぷ」の料金を2つのケースで比較してみましょう。
【ケース1】浦和~京浜東北線~大宮~東北新幹線~仙台
今までは浦和駅~仙台駅の通しの乗車券と大宮駅~仙台駅の新幹線特急券の2枚ですが、浦和駅~大宮駅の普通運賃と大宮駅~仙台駅の「新幹線eチケット」の2本立てになります。
■紙のきっぷ
種別 | 運賃 浦和~ 仙台市内 | 新幹線特急券 大宮~仙台 | 合計 |
---|---|---|---|
はやぶさ | 5,720円 | 5,150円 | 10,870円 |
やまびこ | 5,720円 | 4,830円 | 10,550円 |
■新幹線eチケット
種別 | 運賃 浦和~大宮 | 新幹線eチケット 大宮~仙台 | 合計 |
---|---|---|---|
はやぶさ | 178円 | 10,670円 | 10,848円 |
やまびこ | 178円 | 10,350円 | 10,528円 |
この場合は新幹線eチケットを利用した方が少し安いです。
【ケース2】中野~中央線~東京~東北新幹線~仙台
中野駅は東京都区内の駅なので、東京駅と同じ料金で計算されます。
■紙のきっぷ
種別 | 運賃 東京都区内~ 仙台市内 | 新幹線特急券 東京~仙台 | 合計 |
---|---|---|---|
はやぶさ | 6,050円 | 5,360円 | 11,410円 |
やまびこ | 6,050円 | 5,040円 | 11,090円 |
■新幹線eチケット
種別 | 運賃 中野~東京 | 新幹線eチケット 東京~仙台 | 合計 |
---|---|---|---|
はやぶさ | 230円 | 11,210円 | 11,440円 |
やまびこ | 230円 | 10,890円 | 11,120円 |
この場合、従来の乗車券と新幹線特急券の組み合わせの方が若干安いです。
万が一乗り遅れた場合は、運賃のみ有効
万が一乗り遅れてしまった場合は、運賃部分のみ有効となり、特急券部分は無効になります。発車4分前に予約変更もしくは払戻しができますので、忘れずに手続きをしておきましょう。
乗継割引の適用が受けられない
新幹線eチケットを利用する場合、乗継割引の対象外となります。
乗継割引を利用する場合には紙のきっぷで乗車するようにしましょう。
乗継割引とは、新幹線とJRの在来線特急列車とで乗り継いだ場合に、在来線の特急料金が半額になる制度です。
詳しくはこちら
ただ乗継割引の対象となる駅は、次の駅に限られます。
- 東北・北海道新幹線・・・新青森、新函館北斗
- 上越新幹線・・・長岡、新潟
- 北陸新幹線・・・長野、上越妙高※、金沢
上越妙高駅の場合、特急「しらゆき」の直江津以降の区間が半額となり、上越妙高~直江津間のえちごトキめき鉄道の区間は対象外となります
また、山形新幹線・秋田新幹線は乗継割引の対象外です。
新幹線eチケットサービスまとめ

今回はJR東日本の新幹線チケットレスサービス「新幹線eチケット」を解説しました。
「新幹線eチケット」はえきねっとから予約ができるので、みどりの窓口など駅で並ぶ必要がありません。
また、モバイルSuicaなら予約から駅での入出場までスマホ1台で完結します!
「新幹線eチケット」が使える東北・上越・北陸新幹線などに乗車される際は利用してみてはいかがでしょうか。
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